ビジネス著作権検定とは
ビジネス著作権検定はサーティファイ社が主催する民間の資格検定です。
著作権に関する基本的な問題が出題され、初級と上級の2つの試験がありますが、初級に合格していなくても上級から受験することもできます。
民間資格ではありますが、上級に合格すると国家資格である知的財産管理技能検定2級の受験要件を満たすことができます。
つまり、実質的に同試験の3級と同等の価値があると言えるでしょう。
著作権の問題に特化しているため、上級に合格できる知識があれば、知的財産管理技能検定2級の著作権の分野もほぼ正解することができるようになります。

資格取得への取り組み
私は2014年に初級を取得し、2023年11月に上級試験を受験して合格しました。
その後の計画通り、2024年8月には知的財産管理技能検定2級も取得することができました。
これにより、著作権を含む知的財産全般に関する専門性をより一層深めることができました。

率直に言いますとこの資格自体の知名度はさほど高くなく、就職活動で直接的なアドバンテージになることは少ないかもしれません。
しかし、20年近く続く歴史ある検定であり、年々複雑化する権利関係、特に著作権の基本的な概念を学ぶ機会として、非常に重要な意味を持っていると思います。
実務に活きる知識
上級の学習に取り組む中で、単なる法律条文の暗記ではなく、「このケースではどうなるか?」という実践的な問題が多く出題されました。
条文や制度を把握した上で、色々な状況に当てはめて考える(現場思考)のは、行政書士試験の問題傾向に近いものがあります(行政書士試験で著作権や知的財産に関する出題は試験全体のうち1題出題されるかどうかに留まっています。)。
長浜市でクリエイター支援を行う行政書士として、この知識を様々な場面で活かしています。
例えば、2024年に長浜市様よりご依頼頂いた著作権講座では、実際のトラブル事例や予防策について具体的にお伝えすることができました。
また、フリーランス新法が施行された現在、クリエイターの権利保護はより一層重要になっており、契約書作成やチェックの際にこの知識が大いに役立っています。

現場から見える課題
「TO-MAX」名義で音楽活動を続ける中で実感するのは、創作に関わる方々の中で権利関係に精通している人は極めて少ないという現状です。
善意であっても結果として権利侵害となってしまうようなトラブルは、決して珍しくありません。
この問題は、創作活動に携わる人であれば、必ずどこかで直面する課題だと考えています。
特に地方都市では、専門的な相談先が限られているため、著作権に関する正確な情報を得る機会が少ないという課題があります。
長浜市のクリエイターの方々からは、「これまで相談できる専門家がいなかった」という声をよく耳にします。

今後の展望
デジタルコンテンツの普及とAI創作ツールの台頭により、著作権をめぐる状況はますます複雑化しています。
特に、AIによる生成物の著作権の帰属や、既存作品を学習したAIが生み出したコンテンツの法的位置づけなど、新たな課題も次々と生まれています。
こうした変化の中で、行政書士として最新の動向をフォローしながら、クリエイターの皆さんの権利を守るサポートを続けていきたいと考えています。
プロ・アマチュアを問わず、創作に関わる全ての方々にとって、著作権の知識は今後ますます重要になっていくでしょう。
長浜市を拠点に、クリエイターの方々が安心して創作活動に取り組める環境づくりに、微力ながら貢献していきたいと思います。
