長浜市への移住のきっかけ

目次

はじめに

私は12年間京都市に住んでいましたが、その間に訪れた滋賀県の長浜市に魅了されてしまい30回以上足を運び、そして2022年の5月に移住しました。

幼稚園から中学1年まで大津市の石山~瀬田のあたりに住んでいたので、数十年ぶりに滋賀県民に戻ったのですが、長浜市自体には全く縁もゆかりもありませんでした。

京都に住む前は東京で仕事をしていたこともありますが、東京はあくまで自分にとっては一時的に食いつなぐための場所というスタンスであって、京都に移住しようと思った時点では「ここが終の棲家になるのだろう」と考えていましたが、そこからまた心境の変化がありました。

まず長浜市の良いところを挙げつつ、自分が惹かれていった理由も併せて記述していきます。

長浜市の良いところ

古い町並みが残っている

母方の父(祖父)の家が石川県の金沢市にあり、私の幼少期から可愛がってもらいました。
祖父の家は昔ながらの日本家屋であり、金沢にも伝統的な街並みが残っていたので、そうした和風の家や歴史上のお城、古い町並みに昔から興味を持っていました。

長浜市は黒壁スクエアが有名で、北国街道を中心に古い町並みが残っています。
それだけでなく旧浅井郡や木之本など、広範囲に渡って昔ながらの街並みや集落、寺社が残っており、それらを訪ねて歩くごとに長浜という町だけでなく地域そのものに魅了されていくようになりました。

黒壁スクエア(左)木ノ本宿(右)

自然や静かな場所が多い

伊吹山の所在は米原市伊吹町にありますが、長浜市でもまさにシンボルと言えます。
長浜にいると、どこにいてもこの伊吹山の存在感が大きく、印象に残ります。

市街地を離れると広い田園地帯があり、また琵琶湖にも面しているため、自然の景観に恵まれています。
また、賤ケ岳や姉川など、戦国時代の舞台となった場所が多く残っており歴史好きの方にもおすすめできます。

黒壁付近は休日になると観光客で賑わいますが、それ以外のエリアでは基本的に落ち着いた雰囲気です。
自分にとっては非常に居心地がよく感じます。

伊吹山(左)夕暮れの琵琶湖(豊公園)(右)

交通のアクセスが良い

JR長浜駅は米原駅から電車で10分ほどの位置にあります。
米原駅が近畿・北陸・中部を結ぶ交通の要衝であり、のぞみは停車しないものの新幹線駅があります。
また、北陸(福井・石川)と中部(岐阜・愛知)を結ぶ特急しらさぎも米原駅から乗車でき、本数が少ないものの一部は長浜駅にも停車します。

京都駅から長浜駅まで新快速で70分、新幹線を使うと米原での乗り換え時間も含めて30分弱で到着します。
先日、町内会のあとに「これから京都に行ってきます」という方もいらっしゃり、フットワークの軽い方が多い印象があります。

名古屋~米原間も新幹線で30分、東京方面には名古屋からのぞみに乗り換えればいいので、多方面に関してアクセスの利便性があると言えます。
2024年からは北陸新幹線が敦賀駅まで延伸するため、これによって状況がどう変わるかは注目したいところですが、基本的には更にアクセスは良くなったと考えても良さそうです。

長浜駅前

国道沿いにほどよくお店がそろっていて便利

国道8号線には地方都市によくあるロードサイド店舗が多く、スーパー、飲食店、ホームセンターなど基本的な店が揃っており生活に困りません。

当事務所も国道8号道路に徒歩圏内に位置しながら、家の周り自体は閑静な住宅街であり、下手に都会に住むよりも利便性の高さを感じています。
8号線は片側2車線の道路で、市街地も車で渋滞することはあまりありません。

国道8号線沿い

親切な人が多い(外部からの人間に関して寛容)

私が観光客として長浜を訪れていた時から、地元の人から挨拶をしてもらったり友好的な印象は受けていたのですが、実際に住民として地域に入っていこうとした時にも、やはり現地の方から丁寧に接してくださることが多く、より長浜市に対して愛着を持つことになりました。

物件を決める時の不動産の仲介屋さん、物件の管理会社、市役所の窓口の方、ガスや電気工事に来られた方など、みんな愛想がよくて丁寧に対応して頂いたのを覚えています。
元々長浜に住んでいる方でも外からの人間に対して好奇心旺盛だったり、移住してくる人を受け入れようとしてくれる方が多い気がします。

不動産の仲介屋さんには車での移動中に音楽をやってることをさりげなく話すと、かなり興味を持って食いつかれたことを覚えています。

移住をした決め手

上記の点を踏まえ、長浜市に移住しようと思ったのは一言でいえばバランスが良かったからでした。
私は一般的な方以上に人混みや騒音が苦手で、逆に一人でいても孤独さを感じることが全くないため、「静かな場所である」ことが第一条件でした。
その一方、これから仕事をしていく中で、ある程度の町としての規模と、それなりの利便性も必要と考えていました。

長浜に移住する1年前からは、毎月1回は長浜を訪れ、「ここにはどんなお店があるのだろう」「どういう仕事をしているのだろう」と考えながら、単なる観光というよりはフィールドワークに近い意識で現地を回りました。
その甲斐もあって、いざ長浜に住んでも「思ってたのと違うな・・・」と感じたことがほとんどありません。

長浜市の悪いところ?

長浜市に住んで悪いと思ったことはほとんどなく、また現地調査の時点で既に把握していたことなので、私個人はあまり気にならないのですが、もし長浜市に興味を持たれた方に対して一応、懸念点となるようなものを以下に記述します。

冬はそれなりに試練がある

長浜市は滋賀県の北部に位置しますが、JRや高速自動車道においては北陸エリアに位置します。
私は金沢にも住んでいたので、「北陸の気候だな」と感じることはあります。
石川や福井に比べるとまだマシな方ですが、冬の間に2~3回は積雪も覚悟する必要があります。
(2023年は大寒波の影響で、配管の凍結などもありました)

娯楽的施設があまりない

若者向けの娯楽施設はあまりないと思います。
地元の人は近場だと彦根まで行くか、そのまま京都や大阪まで行く人が多いのではないでしょうか。
個人的には(BTO系の)パソコンショップが欲しいなと思うところです。

オフィスビルがあまりない

市街地にも純然たるオフィスビルというのはほとんどありません。
事務職自体はあると思いますが、郊外の工場か市街地の店舗で働くか、それとも米原か彦根まで出るか、個人事業主として働くかという選択肢になると思います。

基本的には自家用車が必要

長浜市内の企業で働いしていた時は車を所有しておらず、自転車で通勤していましたが職場の人にはさんざん「それ大変やろ・・・」と言われました。
これはライフスタイルであって自分自身は全く気にならないのですが、冬場のこともあって基本的に自動車は必要です。
私も行政書士の開業前に車を買いました。

長浜の良さを発信していきたい

私は縁もゆかりもない長浜の地で行政書士として開業しました。
まだまだ未知数ではありますが、ひとまず軌道に乗るところまで行ければ、同じように長浜で起業しようとする人の後押しを出来るのではないかと考えています。
そのためにも長浜のために貢献できるように仕事をしたいです。

長浜城

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