行きつけの散髪屋さんと付加価値の話

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散髪屋さんについて

私は10年以上、同じ髪型(丸刈り)にしているので、基本的に散髪屋は頻繁に変えることなく一つのお店に通っていました。
京都時代も同じお店に10年以上通っていたのですが、長浜に移住した際にどの店に行こうか迷っていました。

安い・早いを売りにするお店

最近はとにかくコスト重視の「安い・早い」を売りにするお店があり、最初はそこに行ってみました。
元々店員と積極的に会話をするタイプではなかったので、会話がないのは良いとしても、自分が完全に流れ作業の一部で、語弊を恐れずに言えば「人間扱いされていない」かのように感じました。

値段は安くても、これではあまりにも空虚だな・・・と店を出て思いました。

50年以上経営されている老舗

次に、Googleマップで評判の良さそうな個人経営の散髪屋さんに行きました。
70代後半だという店主は、そう見えないほど明瞭にお話をされ、丁寧にカットをしてもらいました。
気さくで話しやすいご主人で、1回目のカットで充分満足できたので、2回目も同じ店に足を運びました。

1回目のオーダーは勿論、他にも何気なく話したことを覚えておられて、株や世界情勢など色んな話題に通じ、「それどういうことですか?」みたいに返されることがほとんどない。
この人は接客のプロで、これでずっと食べてきたんだな」と感じました。

その当時は自分もまだ行政書士の勉強中だったので、長浜に移住した経緯や、いずれ長浜で行政書士になりたいという話をすると、長浜の昔の街はどうだったのかや、この近辺の色々な情報を聞くことができました。

それから2年間、今に至るまでこの散髪屋さんに通うようになりました。

付加価値という気付き

自分の場合、バリカンで頭を丸めてもらうだけなので、散髪自体は正直、どこの店でやってもらっても同じです。
ただ重要なのは、その時間をどのように過ごすかということで、最初に行った最安のお店と、行きつけの散髪屋さんの値段は1,000円の差ですが、この1,000円の「付加価値」の差があまりにも大きいと感じざるを得ませんでした。

「何年このお店をされてるんですか?」と聞いた時、間髪入れず「52年ですわ」と返された時にかっこいいな、と思いました。
この散髪屋は学生からお年寄りまで幅広い年代のお客さんが来られていますが、この居心地の良さや、どんな人にも話を合わせられる接客技術の神髄を垣間見た気がしました。

行政書士としての付加価値

そして自分も行政書士になった今、自分なりの「付加価値」を提供するためにどうすれば良いかを日々研鑽に励んでおります。
どのようなビジネスにおいても、差別化を図るための価値の提供は生き残るために必須と言えます。

行政書士は「身近な街の法律家」を掲げて活動していますが、そんな散髪屋さんにふらっと入るよう気軽な感じで、お客様に価値を提供できるように心がけていきたいです。

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