資格勉強から得た「情報を見極める目」

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資格勉強から得た「情報を見極める目」

「情報があふれる現代社会では、正しい情報を見極める力が必要だ」

このような言葉をよく耳にしますが、具体的にどうすれば良いのでしょうか。
私は資格勉強を通じて、メディアの情報とその意図を読み解く力を身につけることができました。
その経験をお伝えしたいと思います。

「何かおかしい」と気づくきっかけ

私は学生時代はほとんど勉強していませんでした。
というよりも、「勉強の仕方が分からない」まま、学校を卒業してしまったのです。
日本の学校というのは、学校を選ばなければ、ひとまずは毎日通ってさえいれば何とかなってしまうものです。
それだけに社会に出てから数年間は右も左も分からず、特に苦労することになりました。

私が本格的に勉強しようと思ったきっかけは、テレビなどのメディアの内容に偏りや違和感を覚えるようになったことでした。
ニュースや情報番組を見ていると、「なんだか一方的な見方ではないか」「そんな単純な話ではないはずだ」と思うことが増えてきたのです。

しかし、当時はその「違和感」を具体的に説明できないもどかしさもありました。
そこで、まずは基礎的な知識を身につけることから始めました。

日本の国民一人当たりの借金は○○万円

ファイナンシャルプランナー(FP)の勉強を始めると、金融や経済に関する見方が変わりました。
例えば、よく耳にする「日本の国民一人当たりの借金は○○万円」という表現。
これは国債残高を単純に人口で割った数字ですが、FPの知識があれば、これを個人の借金と結びつけるのは誤解を招く表現だとわかります。

例えばソフトバンクグループは現在、有利子負債(借金)が20兆円を超えているそうですが、これを社員1人あたりの借金と表現するのはおかしいと誰でもわかります。
また、これだけ借金ができるというのはそれだけ企業に信用があるからです。

同様に、国の借金についても、金融機関や投資家が利息を込みで返してもらえると信用してお金を貸している(国債を購入している)ということ、また国内のみならず海外の投資家も国債を購入しているため、国債の総額と日本国民1人あたりの借金を結びつけて、それだけで批判的な議論をすることには無理があるのです。

年商○億円のカリスマ社長

簿記の知識を身につけることで、「年商○億円のカリスマ社長」といった触れ込みも、違った角度から見られるようになりました。
売上(年商)は確かに重要ですが、最終利益がわからなければ経営者の真の実力は判断できません。
いくら売上が高くても赤字が続いていてはビジネスを続けることはできず、投資家(株主)は会社が利益を上げているかどうかで今後も会社が成長していけるのかを判断するのが通常の考え方です。
簿記の勉強を通じて、決算書の読み方を知ることで、派手な宣伝文句の裏にある実態を見抜く目が養われました。

もちろん、メディアも本来それくらいのことは分かっているのですが、一般的な視聴者に対しては金額の大小として売上を挙げる方が印象としても分かりやすいので採用しているという意図があるのでしょう。

情報源への向き合い方

かつては、テレビに比べるとネットの情報は比較的多様で公正というイメージを持っていました。
ところが近年では、検索アルゴリズムやSNSのエコーチェンバー現象などにより、ネット上の情報も偏りが生じやすくなっていると感じます。

自分の好みや考え方に合致する情報ばかりに接していると、知らず知らずのうちに視野が狭くなっていきます。
これはどんな立場・思想の人にも起こり得ることです。

今日において、誰かが自分たち(の組織)に有利になるような意図的に偏りのある、あるいは誤った情報を流すことが常態化しています。
そうした情報に惑わされないためには、客観的な知識を身につける必要があります。
これは単に「騙されない」ためだけでなく、自分自身が社会や経済の仕組みを理解し、より良い選択をするためでもあります。

知識を得る方法は人それぞれ

こうした知識を得るためには、資格勉強が唯一の道というわけではありません。
色々な本を読んだり、信頼できる専門家の話を聞いたり、オンライン講座で学んだりと、様々な方法があります。

ただ、私自身の場合は「資格勉強」という方法が最も合っていました。
明確な目標(試験合格)があること、体系的に学べること、そして客観的な評価(合否)があることが、モチベーションの維持につながりました。
特に、漠然と「勉強したい」と思っていても何から手をつけていいかわからない方には、資格という具体的な目標設定は効果的かもしれません。

終わりに

情報があふれる現代社会では、「何を信じるべきか」を自分自身で判断する力が求められています。
そのためには、基礎的な知識を身につけ、複数の視点から情報を検証する習慣が大切です。

資格勉強は、そうした「体系的な知識」を養う一つの方法だと思います。
試験に合格することだけが目的ではなく、その過程で身につける批判的思考力や専門知識こそが真の価値なのかもしれません。

みなさんも、自分に合った方法で「学び」を進めてみてはいかがでしょうか。


行政書士として日々様々なクリエイターの方々のお手伝いをする中で、正確な知識がいかに大切かを実感しています。
皆さんの「学び」のお役に立てることがあれば、いつでもご相談ください。

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