私の資格取得の経歴
自動車免許を除き、私が初めて資格を取ったのは2009年のITIL Foundationでした。
その後、パソコン検定3級からITパスポートの取得まで4年ほどブランクがありましたが、2013年からは毎年のように新しい資格にチャレンジするようになりました。
最初は「勉強」という固い考えでしんどくなっていましたが、発想を変えて「ゲームを攻略する」という気持ちで取り組むようになってから、資格取得の中に楽しみを見出すようになっていきました。
これは、ドラゴンクエストなどのRPGで例えるとわかりやすいかもしれません。ゲームの中で少しづつお金を溜めて装備を整えていくのは楽しいものです。特に中盤で「はがねのつるぎ」を買えるようになる頃は、主人公たちの戦力が充実してくる最も楽しい時期だと言われることがあります。
時々「この資格を取っても意味がない」という声を聞きますが、それは「”はがねのつるぎ”を買っても、ラスボスは倒せないじゃないか」と言うようなものです。確かに一般的に資格というのは高難易度になればなるほど(取得している人が少ないので)、価値が上がる傾向にあります。
しかし、どんな冒険でも、最初から最強の装備で挑むことはできません。
私もいきなり簿記や宅建から勉強して合格できたとは思えませんし、それまでの経験(受験や勉強法の確立)があったからこそ行政書士の試験にも合格することが出来たのだと実感しています。
資格の予想外のシナジー効果
16年間で22の資格を取得してきて、改めて気づくのは「取った時には関係ないと思っていた資格が、後になって意外なところで役に立つ」ということです。

たとえば、2014年に取得したビジネス著作権検定(初級)は、当時は音楽クリエイターにも関連するかもしれないという興味があって取っただけの資格でした。しかし行政書士として開業した後、クリエイター支援という専門分野を確立する上で、この知識が思わぬ形で活きてきました。結果として2023年に上級を取得し、さらに2024年には知的財産管理技能士の資格取得へとつながっていきました。
IT系の資格群も同様です。MOS(Microsoft Office Specialist)やVBAエキスパートなど、当時は単なる業務スキルとして取得したものでしたが、今ではAI活用講座を開催する際の基礎知識として、また業務効率化のツールとして日常的に活用しています。
簿記の知識も、取得時には「数字に強くなりたい」という漠然とした動機でしたが、今では補助金申請業務や事業者の財務状況を理解する上で欠かせないスキルになっています。
資格の福利効果
資格取得は筋トレに似ていて、地道な努力を重ねることで、確実に自分の力になっていきます。
特に素晴らしいのは、一度取得した資格のほとんどが生涯有効で、維持費用もかからないことです。複数の資格を取れば、それが相乗効果をもたらすこともあり、これは投資でいう「複利効果」のように、時間とともに価値が広がっていく特徴に似ています。
資格取得は、もっとカジュアルに楽しんでも良いものだと思います。自分のペースで興味のある分野から挑戦する、その過程自体が価値ある自己投資となるのです。資格に「意味がある」「意味がない」と論じる必要はありません。
資格取得を通じて得られる達成感は、大きな自己肯定感につながります。これは私自身が強く実感していることです。もしご興味があれば、小さな一歩から始めてみてはいかがでしょうか。

資格取得のメリット
- 一度取得すれば生涯有効・維持費用も不要のものが多い
- 複利効果のように、知識が積み重なっていく
- 達成感による自己肯定感の向上
- 自分自身を鍛えるということが習慣化される
資格取得のコツ
- 勉強ではなく「ゲームの攻略」として捉える(ただし真剣に攻略する)
- 自分の興味がある分野から始める
- 難易度の低いものから段階的にステップアップ
- 一つ一つの達成を楽しむ