行政書士試験に二度の挑戦で学んだこと

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行政書士試験に二度の挑戦で学んだこと

一年目の挑戦と敗北

行政書士試験に初めて挑んだ2021年、私は148点という結果に終わりました。合格基準点の180点には、遠く及びませんでした。

敗因は、過信でした。同じ通信講座で簿記2級と宅建をいずれも一発合格していたため、「教材のカリキュラムをこなせば合格できる」と信じて疑いませんでした。

しかし行政書士試験は、過去問を回すだけで突破できるほど甘くはなかった。これほど悔しい思いをしたのは、人生でも数えるほどのことだったかもしれません。

敗戦の総括—数字を冷静に読む

少し落ち着いてから、1年目の得点を科目ごとに見直しました。そこで気づいたことがあります。行政法の点数が明らかに不足している。裏を返せば、そこに最も大きな伸びしろがある、ということです。

民法は難易度が高く、大幅な上積みを狙うよりも現状維持を基本線としました。記述式はおそらく0点だったので、最低限の得点は確保したいと考えました。
一般知識は、IT企業での就業経験があったためデジタル系の問題をほぼ取れたこと、文章理解の3問も落とさなかったことが救いでした。足切りのある科目ですし、そもそも点数を大きく伸ばしにくいので、ここをキープできていたのは助かりました。

商法・会社法は、点数を取るのが非常に難しい科目です。「捨てるべきではない」という意見もありますが、同じ時間を行政法に使った方が合格に近づくと、私は判断しました。

2年目—行政法を中心にアウトプットを重ねる

2年目は独学に切り替え、ひたすらアウトプットを積み重ねました。学習時間の7割近くを行政法に集中させ、民法と憲法にもある程度の時間を割きました。基礎法学・商法・会社法・一般知識は、気分転換がてらに触る程度です。

結果は216点。1年目から68点の上積みです。
行政法の記述式はおそらく満点、民法の記述式もそれなりに取れていたと判断しています。基礎法学で2問正解できた反面、商法・会社法は0点でした。本当に難しい科目であることを実感しましたが、それでも試験に合格できたことには変わりません。

記述問題に関しては、試験の1か月前に40文字前後にどう収めるかの練習を行っていたくらいでしょうか。
行政法の場合は「だれを被告とし、どのような訴訟を起こすべきか」という問題が近年続いていたこと、民法に関しては用語を手書きしながら、例えば「無権代理行為」「同時履行の抗弁権」とは何か、どのようなシチュエーションの時に出てくるものなのかを頭の中で整理する作業をしていました。

意外と漢字をしっかり書くのは難しいもので、試験直前に漢字の練習を兼ねてひたすら用語を書いていました。
ここにある「信義誠実の原則(信義則)」は、まさに2022年の試験で出題されています。

科目配点目標1年目(2021)2年目(2022)前年比
憲法28161622+6
民法(択一)36242424 0
民法(記述)4016026+26
行政法(択一)92644876+28
行政法(記述)2012820+12
基礎法学8448+4
商法・会社法20840−4
一般知識56364440−4
合計300180148216+68

▲ 1年目・2年目の得点比較 

振り返ると、1年目の点数に行政法の上積み分(40点)を加えるだけで、すでに合格ラインに届いていた計算になります。戦略の方向性そのものは間違っていませんでした。

行政書士試験は年度によって民法や憲法の難易度が極端に変わることがあります。ただ、一番配点の多い行政法を難しくしすぎると試験の合格率が大きく下がってしまいますし、逆に易しくしすぎると試験制度が破綻してしまう。行政法の難易度帯はある程度安定しているはずで、だからこそ狙い目になると考えています。

行政法(択一+記述)で合計100点—これを目標に据えることが、合格への最短ルートだと今でも思います。

これから受験される方へ

1年目で必ず合格すると意気込んでいる方には、ぜひ模擬試験を受けることをお勧めします。

1年目で必ず合格すると意気込んでいる方には、模擬試験を受けることをお勧めしたいです。私自身は受けなかったのですが、それは1年目の本番結果によって自分の位置を把握できていたからです。

行政書士は本当に奥深く、やりがいのある仕事だと私は感じています。これまでの経験や得意分野を持ち込むことができる、懐の広い資格だと捉えています。競合を避けるやり方はいくらでも作れると、私は考えています。

この記事が、自分なりの戦略を考えるひとつのヒントになればと思います。

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